岐阜県の土砂崩れ



2008年05月06日(Tue)
岐阜県の土砂崩れ
土砂崩れは,土砂の移動様式によってがけ崩れ,土石流,地すべりの3種類に分けられている.岐阜県下では,地すべりを起こしやすい地質条件があまりないために,がけ崩れと土石流がおもな土砂崩れとなる.
がけ崩れは,急傾斜の斜面が水を含んだり,地震時の振動でそのまま崩れる現象で,どのような地質条件でも起こりうる.とりわけ水を含みやすい割れ目や空隙の多い岩石で構成されている急崖で起こりやすい.岐阜県内には規模を問わなければ急傾斜の斜面はどこにでもあり,条件さえ整えばがけ崩れはどこでも発生しうる.幸いにも直接的な被害はでなかったが, 1999年に起こった小坂町の「巌立」の崩壊がこの例である.災害にまで至ってしまった最近のがけ崩れとしては,下呂町における1996年のJR高山線落石事故があげられる.特に近年になって起こっているもので注意すべきものは,宅地開発などにより切り土や盛り土など人工的に作られた斜面で発生するがけ崩れである.これには小さいものまで含めると無数といってもよいほど事例がある.
土石流はおもに谷に沿って土砂がかなりの速度で水とともに流れ下る現象で,がけ崩れをきっかけとする場合もある.先頭部に巨大な岩塊を浮かせた状態で高速度で運搬してくることもあり,その破壊エネルギーは水だけの場合とはくらべものにならないほど大きい.それだけ危険度が高くなる.地質のいかんを問わず,大量の土砂と水(降雨),流れ下る急傾斜の谷があればどこでも発生しうる.その発生要因からみればやはり急傾斜地域の多い飛騨地方で起こりやすい.1968年の飛騨川バス転落事故,1979年に上宝村栃尾で発生した洞谷土石流などがその例である.しかし,大量の土砂と集中豪雨などの水を供給する条件があれば山間部のどこでも起こると考えるべきであり,災害にまで結びつかない小規模なものであれば大雨のたびにどこでも発生しているといってもよい.



   


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